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i-mode専用HTMLリファレンス

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i-mode専用HTML・・・

「i-mode専用HTML」というタイトルにした当リファレンスですが、この名称にはかなり抵抗がありました。 XHTMLやWML、CompactHTMLなどありますが、そもそもHTMLと言えば現在最新のHTML4.01のみしか存在しないはずであり、それ以外「専用」などと付くものがWWW上にあっては混乱の元以外の何者でもありません。

しかし、これだけ日本で普及したi-modeですので、何れi-modeにしか通用しないHTMLが氾濫するのは目に見えています。 それを放置するよりは、正しいHTMLを交えながら正しく普及させた方が正しい道だと考え、敢えてこのタイトルを使用したのです。

では何が「i-mode専用」なのかを少しだけ。 まず、HTML2.0,3.2,4.0のサブセットと唄っている割には、そこに存在しない要素が存在しています。 代表的なものに、「BLINK」や「MARQUEE」がそれに当たります。 これはかつてMicrosoft社とNetscape社が繰り広げたブラウザ戦争の際に生まれてきた、悪しきタグなのです。 HTMLのDTDのどこを見てもそんなものは見つかりません。 つまり、正式には誰も認めていない、所謂標準では無いタグということになります。

何故、今になってこんな悪しき時代のものを引っぱり出してきたのか理解に苦しみます。 おそらく、CSSのサポートには媒体の処理能力が足りないのが主要因でしょう。 将来この問題は何れ解決されるでしょうが、ここでWWWでサポートされていない要素を独自に取り込むことが正しい選択だったのでしょうか。 これを元にi-modeも自滅しないことを祈るばかりです。

HTMLとして、最も近い正式なものはCompactHTMLですが、これから見てもi-modeのHTML2.0から独自路線を歩み始めたようです。 上記が最もその主たる内容なのですが、この他にもPLAINTEXTなどはDTDからの見地からではなく、処理的な面から見てもバグ的な存在としか思えません。 HTML要素の中に全てタグは存在するべきだし、HTMLのタグが省略されても勝手にそれを補完するのですから、タグを書く以上はHTML要素内に全てのタグが存在することになります。 しかし、PLAINTEXTは自らの終了タグですら認識できないと言う、馬鹿げた結果を招いてしまうのです。

このように、マークアップ言語という側面からはとてつもなく出来の悪いi-mode専用HTMLですが、批判していてばかりでは何も改善されないでしょう。 まず、全体がどのような構成になっていて、どこが拙いのか、それを理解することから始めたいと思います。 何よりもまず、携帯端末で紛いなりにもWWW接続出来るようになったわけですから、その評価は世間の評判通りのものなのでしょう。

リファレンス作成に当たって

携帯端末からのWWW接続。これまで出来そうで出来なかったことがi-modeで実現できるようになりました。 これぞ「情報の宝箱」と言いたいところですが、まだまだアクセスできるサイトが通常のWWWに比べて少ないものです(あくまで、i-modeで普通に見ることが出来るサイトが少ないということ)。

これから先、i-modeに限らず携帯端末用のサイトが多くなっていくことでしょう。 i-mode用のHTMLがどんなものなのか、それを知らなければ貴方自身がそのサイトを作ることが出来ないでしょう。 そこで、このリファレンスを作った次第です。このリファレンスを見ながら、そして本来のHTMLと対比しながら正しいHTMLを意識できるような配慮をしました。

当リファレンス作成に当たって、参考にしたDTDはHTML4.0で、本来意図したDTDでないかもしれません。 しかし、i-mode専用HTMLのDTDが存在しないため、また、HTML2.0,3.2,4.0のサブセットということから、殆ど間違いは無いと考えます。 また、媒体特有の規制がある部分などは実機を用いたり、NTT DOKOMOさんのサイトを参考に調べました。 怪しげな場合は、ご自分の実機で最終確認されることをお奨めします。

最後に皆さんのi-mode用サイト作成に当たり、当リファレンスを少しでも活用できたなら幸いです。 また、誤記や誤解などあるかもしれませんが、ご了承下さい。

参考資料

「i-mode」(iモード)はNTT DOCOMOの登録商標です(以下ページ全て当標記を省略しています)。 正式な「i-mode専用HTML」の仕様はNTT DOCOMOをご覧下さい。


Last modified Mar,2002
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