要素内の文字をスクロール表示させます。 この要素は、正式なHTMLではありません。従って、DTDも存在しませんので、正式な使い方は明示されていません。
i-mode専用HTML2.0から導入された要素で、それ以前の機種、非対応機種では無視され通常の文字が表示されます。
使用上から推測すると、ブロックレベル要素です(マイクロソフトもそう言ってる)。 しかし、非対応機種ではスクロール表示はされず、通常の文字が表示されます。
その昔、InternetExplorerが導入した、混沌の時代に作られた拡張されたHTMLもどきの要素です。 NetscapeNavigatorでは完全に無視され、通常の文字として表示されます。 このような状況下にあった当要素をi-modeでは敢えて採用してきたようです。 利用価値はさておき、HTMLの文書構造化の見地から考えれば、使うべきものではありません。 これに似た立場の要素として、BLINK要素があります。
HTML要素内、BODY要素内以外で使われた場合の動作保証はないようです(HTML,BODYタグは省略可能だが、省略しては動作保証されないということ)。 65byte(全角33文字)以上の場合は、その文字は無視されるようです。またその他にも以下のような注意点があります。(NTT DOCOMOより引用)
- マーキーエリアの高さ、幅、スクロール速度は固定値で変更できません。
- マーキーの高さは1行です。
- 幅指定の上限はiモード端末の画面幅のため機種毎に違います。
- 速度は機種に依存します。
- 本タグは非対応機では無視されます。
<html> <head> <title>TEST PAGE</title> </head> <body> <marquee> 文字列をスクロールさせます。 </marquee> <marquee direction="right" loop="5" behavior="alternate">> いろんな指定方法もあります。 </marquee> </body> </html>