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navigatorオブジェクト

概要

UA(ユーザーエージェント)やOSなどの情報を取得することが可能なオブジェクトです。

JavaScriptを用いて、ブラウザやプラットフォームの判別を行い、それに応じたHTML文書やCSSを提供するなどが可能になります。 また、DHTMLを用いる際には必須で、特にクロスブラウズを行う場合はブラウザやバージョンごとに分類して処理を行うなどに用いることができます。

プロパティ

「navigator.プロパティ」で使用します。 以下、実際に有名UAが返す値を示します。 ただし、Windows98、IE4共存のIE5、NNは全て独立、OperaはNN使用で英語版とします。

appCodeName (JavaScript1.0) [IE3/NN2]
UAのコードネーム。IEやNNは「Mozilla」(モジラ)を返す。各ブラウザごとの値は以下の通り。
IE4.01Mozilla
IE5.01Mozilla
NN2.02Mozilla
NN3.03GoldMozilla
NN4.05Mozilla
NN4.7Mozilla
NN6PR1Mozilla
Opera4.0Mozilla
appName (JavaScript1.0) [IE3/NN2]
UAの名称。IEであれば「Microsoft Internet Explorer」、NNであれば「Netscape」を返す。 メソッド「charAt()」と組み合わせて、最初の1文字だけの比較を行うことが多い。
if(navigator.appName.charAt(0) == "M") alert("IEですね")
if(navigator.appName.charAt(0) == "N") alert("NNですね")
		
IE4.01Microsoft Internet Explorer
IE5.01Microsoft Internet Explorer
NN2.02Netscape
NN3.03GoldNetscape
NN4.05Netscape
NN4.7Netscape
NN6PR1Netscape
Opera4.0Netscape
appVersion (JavaScript1.0) [IE3/NN2]
UAのバージョンを返す。 ただし、UAのバージョンであったり、エンジンのバージョンであったり、返す値は各社まちまちです。 (そもそもMozillaのバージョンって・・・) IE4,5であれば「4.0」、NN4.05であれば「4.05」、NN4.7であれば「4.7」、NN6であれば「5.0」を返す。 UAの名称とセットで考えた方が良い。 また、「()」付きで追加情報(環境により異なるのでサンプルはあくまでサンプル)も返す。 これでIE4とIE5の判別も可能。
if(navigator.appVersion.indexOf("MSIE 4",0) != -1) alert("IE4ですね")
if(navigator.appVersion.indexOf("MSIE 5",0) != -1) alert("IE5ですね")
		
IE4.014.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98; compat)
IE5.014.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)
NN2.022.02 (Win95; I)
NN3.03Gold3.03Gold [ja] (Win95; I)
NN4.054.05 [ja] (Win95; I)
NN4.74.7 [ja] (Win98; I)
NN6PR15.0 (Windows; ja-JP)
Opera4.04.70 (Win95; I)
userAgent (JavaScript1.0) [IE3/NN2]
UAに関する情報を返す。 詳細は、上記3項目を組み合わせたような形になる。
IE4.01Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98; compat)
IE5.01Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)
NN2.02Mozilla/2.02 (Win95; I)
NN3.03GoldMozilla/3.03Gold [ja] (Win95; I)
NN4.05Mozilla/4.05 [ja] (Win95; I)
NN4.7Mozilla/4.7 [ja] (Win98; I)
NN6PR1Mozilla/5.0 (Windows; N; Win98; ja-JP; m14) Netscape6/6.0b1
Opera4.0Mozilla/4.72 (Windows 98;US) Opera 4.0 _ [en]
mimeTypes (JavaScript1.1) [NN3]
使用可能なMIMEタイプを返す。「length」以外は「mimeTypes[x]」の配列で使用。また下位のオブジェクト以下の通り。
length
MIMEタイプの数
description
MIMEタイプの詳細情報
enablePlugin
プラグインを使うための名前
suffixes
MIMEタイプの拡張子
type
MIMEタイプ名
plugins (JavaScript1.1) [NN3]
使用可能なプラグインを返す。「length」以外は「plugins[x]」の配列で使用。また下位のオブジェクト以下の通り。
length
プラグインの数
description
プラグインの詳細情報
filename
プラグインのファイル名
name
プラグイン名
language (JavaScript1.2) [IE4/NN3]
UAの言語情報を返す。日本語であれば「ja」、英語であれば「en」。 NN3、IE4,5は「undefined」を返す。
platform (JavaScript1.2) [IE4/NN3]
ユーザーのプラットフォームを返す。 Windows95,98などであれば「Win32」、Macであれば「Mac68k」「MacPPC」などを返す。 NN3は「undefined」を返す。
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Last modified July,2000
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